■おじいさんのおじいさんまで読んだかも??"Kattresa" ■

 

この本の初版は、なんと1909年

いまだに子供に読まれている本です。
お話も絵も同じのまま100年近く読まれている絵本って結構珍しいと思います。

Kattresan =The cat journeyとでも訳せますが、日本語ではどうでしょう、
「猫旅」?「猫の旅」とでもしておきましょう。

小さな女の子が、道を行くと子猫に会いました。
二人は一緒にたびをします。


 



*現代スウェーデン語とスペルの違いが見られますが、私でも理解可能です。

Lillan gick på vägen ut,
Mötte där en katt
Blev så rädd så att
Hon hävde upp ettt tjut

 

お話というよりは、言葉遊びのようにリズムの良い言葉で書かれています。

全部で20ページに満たない短い短い子供向けの本です。

このサイトで文章と絵が見れますよ!(←クリック)

 

■作者のIvar Arosenius ■

1878年 エーテボリ生まれ。
1909年 エーテボリにて没。

芸術大学出身で、画家。

血友病だったため、わずか、30歳でなくなっています。
お兄さんたちも、血友病で彼よりずっと若くなくなったそうです。
(お兄さんの一人は、歯が抜けたことによっての失血死だったそうです。)


娘が生まれるまでは、欝になったり、アルコール中毒だった利したようなのですが、生まれてからは
だいぶ落ち着いたそうです。EVAという名前の娘さんだったそうですが、彼は娘のことを、
「Lillan」(小さい子などという意)と読んでいたそうです。
実はこの本の主人公も Lillanという女の子です。

1909年新年に、自宅にて死去。
短くも凝縮された人生を送っていたとスウェーデンの新聞には書いてありました。

■参考サイト■
http://www.delectus.se/soren/konst/ivar_arosenius.html

スウェーデン語がお分かりになる方はもっと詳しく読めると思います!